ブログのSEOキーワードをなかなか決められないという人はいるのではないでしょうか。
初心者はもちろん、ある程度ブログを長く運営している人でも、キーワードの選定には難儀するという人は多いです。
この記事では、SEOキーワードの種類や選定方法などをご紹介します。
キーワードの管理ツールなどもご紹介するので、ブログ運営の効率化も可能です。
㈱Woo代表。WordPressを魔改造してSEO戦争する人です。 WordPressプラグイン・テーマ「unify」開発者。 中央大学卒。元WEB系エンジニアでCMSやECサイト開発等をしてました。 2018年10月頃にブログ運営を開始。2020年独立し、2021年法人化。
SEOキーワードって?種類と違い
Googleなどの検索エンジンで、ユーザーが検索スペースに入力するキーワードのこと
SEOキーワードには以下の3種類が存在します。
- サジェストキーワード
- LSIキーワード
- ロングテールキーワード
検索エンジンで上位表示を狙うのであれば、各キーワードの特徴を理解することが大切です。
サジェストキーワード
検索スペースにキーワードを入力した時に自動で表示される検索候補のこと
サジェストキーワードは検索エンジンの過去のデータから予測されています。
検索エンジンの使命は、ユーザーに有益な情報を届けることです。
サジェストキーワードもユーザーを有益な情報に導く補助の1つなので、積極的に記事に取り入れましょう。
検索エンジンはアルゴリズムのアップデートを頻繁に行っており、サジェストキーワードも変化することがあります。
リライト時にはチェックし直すとよいでしょう。
また、サジェストキーワードは検索エンジンのオートコンプリート機能を利用して提案されるキーワードです。
LSIキーワード
LSIキーワードとは関連キーワードの一種で、別名「再検索キーワード」と言います。
検索結果ページ下部の、「関連性の高い検索」に表示されているのがLSIキーワードです。
以下のように、専門性の高いコンテンツにはLSIキーワードが適切に含まれています。
メインキーワード | LSIキーワード |
---|---|
LSIキーワード |
|
サッカー |
|
関連キーワードからより専門性を持たせるためには、メインキーワードと自身のコンテンツとの関連性を正確に理解しなければなりません。
ロングテールキーワード
複数のキーワードで構成されている、具体性の高いキーワード
ロングテールキーワードは「SEO 対策 効果」のように複数のキーワードを組み合わせたものを指します。
「SEO」のようなキーワード単体は指しません。
具体性が高く、ユーザーの求めているものを把握しやすいのも特徴です。
メタキーワードはタグの一種
そのページがどんなキーワードと関連しているのかを説明するタグのこと
コンテンツ制作時に利用するキーワードの1つですが、他のキーワードと違いページ内部に記載するため、コンテンツに表示されることはありません。
記載方法は以下のようになります。
<meta name=”keywords” content=”○○”>
サイト制作者の任意のキーワードを設定でき、かつてはSEOに効果的とされていました。
しかし、2024年現在はほとんど効果がないと言われています。
SEOキーワードの選定方法5ステップ
LSIキーワードやロングテールキーワードなどの意味を理解したら、次は選定してみましょう。
SEOキーワードは、以下の手順で選定します。
- メインキーワードを決める
- 記事のペルソナを決める
- サジェスト・LSIキーワードを調べる
- 検索ボリュームを調べる
- ペルソナに沿ってキーワードを絞る
①メインキーワードを決める
メインテーマは、ブログテーマに沿うことが前提です。
ブログのテーマと外れたキーワードで上位に表示されても、ユーザーは定着してくれません。
例:ブログジャンル「料理」…メインキーワード「料理」「レシピ」など
ユーザーの満足度が高いブログは検索エンジンにも評価されやすくなるので、メインキーワードを設定する際はブログテーマをしっかり理解しておきましょう。
②記事のペルソナを決める
記事のペルソナとは、その記事を読んでいる典型的なユーザー像のことです。
ブログでは、以下の項目を設定していきます。
- 年代
- 性別
- 検索の意図
- 40代
- 女性(既婚子供有)
- 子育てで忙しいので、時短レシピを探している
ペルソナを設定することで、ユーザーのニーズとコンテンツのズレを最小限に抑えられます。
SEOキーワード選定時だけではなく、記事執筆時にも役に立つので、紙などに書き出して常に意識できるようにするとよいでしょう。
③サジェスト・LSIキーワードを調べる
サジェストキーワードは、検索スペースにSEOキーワードを入力することで調査できます。
より深くユーザーのニーズを理解したい場合は、サジェストツールを利用して検索スペースに表示されるキーワード以外もリサーチしてみるとよいでしょう。
ウーバーサジェストの評判と口コミ|特徴と使い方を解説【画像付】この記事ではウーバーサジェスの評判と口コミについて実際にユーザーである私が解説します。 ウーバーサ…
LSIキーワードは、検索ページ下部の関連キーワードから調べます。
関連キーワード一覧をチェックして、ブログで扱うテーマと関連性が高いものを抜粋しましょう。
たとえば、「時短レシピ」と検索すると以下のような候補が出てきます。
- 時短レシピ 夕食
- 時短レシピ メイン
- 時短レシピ ブログ1位
- 時短レシピ 人気ブロガー
併せて出てくる「人気ブロガー」や「ブログ1位」といったキーワードは、時短レシピが掲載されたブログにかかるキーワードなので除外できます。
LSIキーワードの選定はメインキーワードと同様に、ブログのテーマを正確に理解することが大切です。
④検索ボリュームを調べる
調査ツールを利用すると、効率的に検索ボリュームを調べられます。
調査ツールで最も有名なのは、Googleキーワードプランナーです。
検索エンジンと同じ会社が提供しているサービスなので、その数値には信頼性があります。
キーワードプランナーの使い方は以下の通りです。
- キーワードプランナーにログインする
- 「検索ボリュームと予測データを確認する」をクリック
- 「検索ボリュームと予測データを確認する」の欄に調べたいキーワードを入力し、「開始」をクリック
- 結果から、「月間平均検索ボリューム」を確認する
⑤ペルソナに沿ってキーワードを絞る
最後に、②で設定したペルソナに沿ってキーワードを絞りましょう。
ペルソナを設定することでピンポイントに響く記事が作成できるので、よりニーズにあったユーザーを呼び込めるようになります。
自分がその人物なら、どんなキーワードで検索するのかを想像してみるのが効果的です。
SEOキーワードの選定3つのコツ
ここからは、SEOキーワードの選定のコツを3つご紹介します。
- 最初はロングテールキーワードから
- 検索ボリュームに注目
- 検索クエリを意識する
最初はロングテールキーワードから
最初にロングテールキーワードを選定することを意識しましょう。
- 競合が少ない
- 上位表示しやすい
- ユーザーのコンバージョン率が高い
- 対策が簡単
コンテンツの方向性を決める際にも役立つので、検索上位を狙うのであれば最初はロングテールキーワードから選びましょう。
検索ボリュームに注目
検索ボリュームにも注目してみましょう。
ボリュームが1万を超えるようなビッグキーワードは、多くのユーザーに求められているキーワードになりますが、SEO難易度は高め。
基本的にはボリュームが少ないキーワードを狙って対策を行います。
しかし、ニーズがなさ過ぎると流入も期待できませんので、ニッチになり過ぎないように注意しましょう。
初心者はニーズと競合のバランスを取り、検索ボリューム100以上、1000未満のワードを狙ってみてください。
検索クエリを意識する
検索クエリを意識することも大切です。
ユーザーが実際に検索スペースに入力する単語のこと
クエリを意識することで、ユーザーに訪れてもらいやすくなる可能性があります。
SEOキーワードと検索クエリ
SEOキーワードと検索クエリは、よく似ていますが厳密には異なります。
SEOキーワード | 検索クエリ |
---|---|
|
|
制作者側にとって検索クエリは、ユーザーの欲求を満たすコンテンツ作りの指標になります。
以下4つの検索クエリを意識しましょう。
- Knowクエリ
- Doクエリ
- Goクエリ
- Buyクエリ
Knowクエリ
Knowクエリ
特定の事象について知りたいという欲求を満たすために入力されたフレーズ
具体的には、以下のようなキーワードが当てはまります。
- (料理名) 作り方
- (地名) 由来
- (人物名) 歴史
- (ゲーム名) 攻略
Knowクエリから流入したユーザーに満足してもらうためには、正確な情報を掲載する必要があります。
Doクエリ
Doクエリ
行動したい欲求を満たすために検索したフレーズ
具体的には、以下のキーワードが該当します。
- ゲームソフト 買取
- (アプリ名) ダウンロード
- (サービス名) 会員登録
- 悩み 相談
Doクエリは行動を前提としたユーザーのクエリなので、コンバージョン率が高いのが特徴です。
しかし、大手企業など強力な競合が多いため、SEO対策の難易度は高めになっています。
Goクエリ
Goクエリ
特定の場所、特定のサイトを表示させたい場合に入力するフレーズ
Goクエリは以下のように、ほとんどが固有名詞となっています。
- Yahoo ニュース
- Amazon
- Apple ミュージック
- 大阪 難波 行き方
Buyクエリ
Buyクエリ
気になるアイテムを購入すべきか調査したい時に使用されるクエリ
具体的には、以下のキーワードが該当します。
- パソコン 10万円以下
- ゲームソフト PS5
- スマホ 格安
- トースター おすすめ
このクエリから訪れたユーザーは、購買意欲が高いのが特徴です。
SEOキーワードの入れ方と注意点
SEOキーワードは、ただ闇雲に盛り込めばよいものではありません。
不自然なキーワード設定はペナルティの対象となってしまいますので注意が必要です。
最初に競合調査をする
競合サイトを調査する際は、以下のポイントに注目します。
競合調査で見るべきポイント
- 競合サイトが設定しているメインキーワード
- 記事の構成やタイトルや見出しへのキーワードの入れ方
- 上位に表示されているコンテンツの内容
調査ツールを利用すれば、競合サイトの対策キーワードなどを確認できます。
サイトの競争力を上げるためには、競合調査は必須です。
上位表示されている競合サイトを調査すれば、成功の要因を知ることができます。
サイトの方向性を定めるためにも、最初に競合調査を行いましょう。
競合解析ツール|記事作成時の競合チェックを時短する。記事を書く前に競合サイトを訪問する時代は終わりました。 わざわざ競合のPV数を増やしてあげながら、記事構成を作るのにあなたの貴…
構成案を作る
ブログでは、文章を書き始める前にまず構成案を作成しましょう。
構成案の制作手順は、以下の通りです。
構成案の作成手順
- メインキーワード・関連キーワードを選定する
- ブログの方向性を確認して、ユーザーのニーズを探る
- 記事のゴールを設定する
- 競合サイトを調査して、ターゲットユーザーとの認識のズレを確認する
- 検索の答えを示すように見出し・タイトルを構成する
構成案を作成する際は、記事のテーマと結末を最初に意識しましょう。
構成を意識することで、記事の内容に統一性を持たせられます。
どんなユーザーが読んでくれるのかを想定して、記事を読むと解決できることを明確にすることも大切です。
競合調査の際に見つけた上位の構成案を参考にしてみるのもよいでしょう。
タイトル・大見出しに入れる
タイトルや大見出しにSEOキーワードを入れるのも効果的です。
タイトルや大見出しに入れる場合は、可能な限り左側に入れましょう。
文章は左から右に読むので、自然と目に入りやすいんです。
ただし、無理に左に寄せようとして不自然な文章にならないように注意してください。
記事本文には4〜6%を意識
SEOキーワードの使用率に明確な基準はありません。
さまざまな意見がありますが、有識者や専門業者によれば、記事本文の4〜6%が理想とされています。
ohotuku.jpなどのキーワード使用率チェックツールを利用して、使用頻度も意識していきましょう。
記事に入れすぎるのはNG
かつては、SEOキーワードは無理矢理にでもたくさん本文中に使用した方が良いと言われていました。
しかし2024年現在は、適切な使用数に留める必要があります。
上位表示させたいがために大量にキーワードを使用してしまうと、スパムと判定されてペナルティを受けてしまうからです。
キーワードの乱用とは、Google 検索結果のランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードや数字を詰め込むことです。キーワードの乱用では、不自然にリストやグループの形式を使ったり、関連性のない場所でキーワードが記載されたりする傾向があります。キーワードの乱用の例としては、次のようなものが挙げられます。
- 実質的な付加価値のない電話番号の羅列
- ウェブページが特定の都市や地域に関する検索結果の上位に掲載されるようにするために、都市名や地域名を羅列したテキストのブロック
- 同じ単語や語句を不自然なほど繰り返すこと。たとえば次のようなものです
無制限のアプリストア クレジット。アプリストア クレジットを無償で提供すると主張するサイトは数多く存在しますが、すべて偽物であり、無制限のアプリストア クレジットを探しているユーザーをいつも混乱させています。この Web サイトでは、無制限のアプリストア クレジットを取得できます。 アプリストア クレジットが無制限の当社のページに今すぐアクセスし、クレジットを入手しましょう。
よって記事中にSEOキーワードを入れる際は、自然な数に留めるようにしましょう。
SEOキーワード選定におすすめのツール
これから、SEOキーワード選定に役立つおすすめのツールをご紹介します。
キーワード選定の効率化を図りたい場合などに利用していきましょう。
Googleキーワードプランナー
検索ボリュームや競合キーワードを調べたい場合は、Googleキーワードプランナーを使いましょう。
新しいキーワードを見つける際にもボリュームの調査は重要なので、SEOキーワードを選定する際の必須ツールとなります。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、キーワードを入力するだけでサジェストや月間表示回数を表示してくれるツールです。
YouTubeやAmazonなど検索エンジン以外のサジェストや、AIによる見出しの作成にも対応しています。
無料で利用可能で活用範囲も広い便利なツールです。
Semrush
サイトの被リンクや機会のあるキーワードを調査したい場合は、Semrushを活用しましょう。
有料サービスですが、ドメイン分析は1日に10兼までなど機能限定で無料でも利用できます。
サイトの改善点も提示してくれるのも魅力の1つです。
Ubersuggest
特定のキーワードで上位表示されているサイトを知りたい場合や、ドメインの概要を調査したい場合は、Ubersuggestを利用しましょう。
無料のchromeの拡張機能版も用意されています。
unifyキーワード
WordPressでブログを運営しているなら、unifyキーワードを利用してみましょう。
SEO対策のためのプラグインで、投稿画面でキーワードの順位などを確認できます。
面倒なキーワード管理をWordpress上で行えるのも便利です。
unifyキーワードを使えば、キーワード周辺の作業を効率化できます。
【作業時間30%削減】キーワード管理xGoogle連携プラグインをリリースしました!キーワード管理や順位計測などを、WordPress上で一元管理できるようにするプラグインです。 弊…
SEOキーワードに関するよくある質問
ここからは、SEOキーワードに関するよくある質問について答えていきます。
キーワード選定で疑問を感じた際の参考にしてみてください。
ディスクリプションに入れる効果は?
ディスクリプションにSEOキーワードを入れても、検索順位に影響することはありません。
しかし、検索結果を見たユーザーがクリックするかどうかには大きくかかわってきます。
間接的な影響が大きいので、自然な形でディスクリプションにSEOキーワードを入れていきましょう。
キーワードの配置はどうしたらいい?
メインキーワードと関連キーワードは、自然な日本語になるように配列する必要があります。
検索エンジンは日本語を理解していますので、正しい日本語で文章を書きましょう。
キーワード管理が難しい…
SEOキーワードは定期的に見直す必要があるため、適切に管理する必要があります。
効率的に管理するためには、Excelなどにキーワードのカテゴリーやボリューム、該当するブログのURLなどを記入していくとよいでしょう。
でも1記事ごとにエクセルを開くのも正直大変なんですよね…
[uy_text_link prod="unify-keyword" no=2 text="unifyキーワード"]はWordPressの管理画面上でキーワードを一括管理できるように作りました!
いちいち別ツールを何個も開かなくてOK。
無料でも使えるので、ぜひ楽々キーワード管理を試してみてください。
まとめ
この記事のまとめ
- SEOキーワード選定で迷ったら、まずはロングテールキーワードから狙う。
- ユーザーのニーズを把握するために、検索クエリを意識する。
- キーワードの管理には、ツールの活用が効果的。
SEOは、自分が提供しようとしているコンテンツはどんなキーワードで検索されるのかを理解することが大切です。
SEOキーワードは、サジェストやLSIなど専門的な用語が多く、初心者には敷居が高く感じるかもしれません。
なので、まずはクエリを意識するところから始めてみるのもよいでしょう。
時間がかかる可能性はありますが、適切なSEO施策は確実に効果が出ます。
サイトを1つひとつ訪問しなくても競合の記事構成が分かる、便利なツールを開発しました!
無料で使えるので、以下のページから調査してみましょう。