ブログとサイトの9つの違い|メリット・デメリットも徹底解説

ブログとサイトの9つの違い|メリット・デメリットも徹底解説

ブログとサイトには違いがあることをご存じですか?

両者は一緒のように感じられますが、運営目的によって使い道が異なります。

始めるとしたら自分にはどちらの運営が合っているのか、まずは考えなければいけません。

この記事では、ブログとサイトの違いやメリット・デメリットを解説していきます。

りん
運営を始める前に、それぞれの違いを比較しましょう!

この記事を書いた人
りん
りんメディアディレクター

㈱Wooのメディアディレクター。BLOGUSを専任しています。 元副業ライター、現副業ディレクターです。 BLOGUSでは主にビジネス・恋愛・ブログに使える行動心理学について発信しています。本業は児童館の先生です。

この記事の監修者
ドム(工藤逸世)SEOコンサル&WPテーマ開発

㈱Woo代表。WordPressを魔改造してSEO戦争する人です。 WordPressプラグイン・テーマ「unify」開発者。 中央大学卒。元WEB系エンジニアでCMSやECサイト開発等をしてました。 2018年10月頃にブログ運営を開始。2020年独立し、2021年法人化。

ブログとサイトの違いをザクっと解説

ではブログとサイトではどのような違いがあるのでしょうか。

分かりやすく、おおまかな違いを上げていきます。

サイトとは

会社のホームページなどもサイトに分類されます。

「ホーム」という言葉通りトップページがあり、商品やサービスの説明記事が並んでいく形式です。

1つのことに特化して階層状に記事を増やしていきます。

サイトは、専門的な知識を必要とし、くわしく解説が必要です。

そのサイト1つでユーザーの悩みの解決や需要に答えることを目的としています。

ブログとは

個人や団体などの情報発信を主とするのが、ブログ。

「ログ」の言葉が「記録」の意味を持っています。

ブログに分類されるウェブサイトの定義は広く、個人の日記から企業の情報発信まで数多く存在。

情報を常に積み上げていき大きな情報源としても成り立っています。

専門的な知識も必要ですが、どちらかというと発信者の考え方や経験を知りたいユーザーの興味に答えることが優先。

スピーディーな情報発信、記事の更新が求められます。

2つの違いは、ウェブ上の見た目から記事の内容までそれぞれ。

元は同じウェブページですが、情報の内容によってサイトかブログに分類できます。

ブログとサイトの9つの違い

サイトとブログの違いを、さらに細かく見ていきましょう。

サイトとブログを比較すると、主に以下9つに違いがあります。

  1. トップページの形態・情報の並び方
  2. 向いているコンテンツ
  3. 完成された形態の有無
  4. 使用するソフト
  5. 扱うテーマと記事数
  6. 更新する頻度
  7. 収益化する手段
  8. 運営に必要な媒体の数
  9. 運営者と読者の関わり方
りん
サイトの場合・ブログの場合のそれぞれを解説します。

①トップページの形態・情報の並び方

両者のトップページに、それぞれ特徴的な違いがあります。

サイトのトップページ

トップページは企業の顔とも言えます。

目的があってサイトに来たユーザーは、トップページから見ていくでしょう。

サイトを訪れるユーザーの疑問

  • どんな会社か
  • どんなサービス・商品があるのか

サイトのトップページは、会社を確認してから各ページに飛んでいくための仕組みが整っています。

サイトのトップページの主な構成

  • ヘッダー画像・情報
  • 各ページへのナビゲーション
  • メインメニュー
  • フッター(文末部分)に各コンテンツの情報

トップページに来たユーザーをそれぞれの要望に合ったページに連れていくことが第一の目的になってきます。

サイトにとっては、トップページが一番重要なページです。

ブログのトップページ

トップページは各ブログによって変わってきます。

サイトのように、トップページの明確な定義や決まりはありません。

ブログのトップページで多い例

  • 新着記事の一覧
  • 良く読まれている記事の一覧
  • コンテンツ(カテゴリ)ごとに分かれた記事の一覧

ユーザーが、パッと見て興味のあるコンテンツに飛び、情報を入手できる構造です。

ユーザーの動線がトップページで整えられれば、ユーザービリティの高いブログになるでしょう。

ブログの中にグローバルメニュー(主要コンテンツへの誘導)を表示するのも有効です。

どんな情報があるのか、ここでは何が分かるかが明確なブログが好まれるはず。

ブログのトップページは、一目で「どんなブログか」分かるようにしておくことが求められます。

②向いているコンテンツ

どんなページを運用したいかによって、向いているコンテンツは分かれます。

自分の考える運営を当てはめながら見ていきましょう。

サイトに向いているコンテンツ

サイトに向いているコンテンツは以下のとおり。

  • ショップなどで商品を販売する場合
  • 宣伝・コンセプト発信のためのブランドサイト
  • 企業・会社のホームページ

1つの商品・サービスに絞って紹介したい、ジャンルに特化したい場合はサイトが向いているでしょう。

ブログに向いているコンテンツ

ブログに向いているコンテンツは、以下のようにサイトほど専門的ではありません。

  • 情報発信を含む日々の記録の公開
  • 愛用の商品やサービスの紹介
  • オンラインサロンの集客
  • コンテンツ販売

自分目線の商品紹介で収益化を目指す場合は、ブログが合っています。

広い範囲での情報発信や、自分の記録や集客をしたい場合はブログが向いているでしょう。

また、ブログなら、SEO対策に加えSNSも利用して広く集客を目指していけます。

③完成された形態の有無

サイトとブログではウェブページとしての完成度の違いもあります。

サイトのページ完成度

最初からもう手を加える必要がないほど完成した状態で公開する

もちろん長い期間で見れば、記事の手直しや情報などを見直すこともあります。

しかし、基本的には、最初から完成形を決めてサイトを仕上げていくのが特徴です。

ブログのページ完成度

完成よりも続けることを目的とし、常に更新し続ける

ブログは、続ける限り未完成で、情報を増やしていくのが特徴。

読者やファンが付いてくれば、定期的な更新も重要になってきます。

④使用するソフト

サイトやブログにはそれぞれ向いているソフトがあります。

できれば合っているソフトを使った方が良いことも多いため、選んで決めましょう。

サイトに向いているソフト

サイトの場合、有料のソフトを使う人もいます。

ホームページ作成ソフトを使えば、複雑なプログラミングや面倒な設定も完了済みです。

サイト設計ソフトの一例

  • ホームページビルダー
  • ウィックス(Wix)
  • site123

しかし、近年サイト作成は、上記の有料ソフトよりもWordPressが主流になっています。

理由としては多くのプラグインが追加できるので、高度なサイト設計も可能だからです。

ブログに向いているソフト

ブログの場合、無料・有料どちらでもサービスやプランが充実しています。

特別なソフトなどを使わずに作成できるのがブログのメリット。

ブログのサービスに申し込めば、必要な構造は整っているためすぐに運営可能です。

収益化も目的として選ぶなら、ブログでもWordPressが1番向いています。

デザインも設計も自由度が高く、プラグインで機能のカスタマイズが可能。

りん
自分のブログを大事に育てていく環境を、充実させられますよ。

⑤扱うテーマと記事数

サイトで扱うテーマ・記事数

サイトの場合、少ない記事でも収益化が可能です。

数記事~10記事ほどしかないサイトも存在し、全体的に50記事くらいが平均的。

これは、企業のサイトドメインが強い場合や、ユーザーがサイトに来ることを目的に検索する場合が多いため。

りん
例えば「○○カフェのメニューが見たい」と思ったら、カフェの店名で検索しますよね。

サイト運営では、サイト名や扱うテーマ自体が検索ワードとなることが多く、特定の記事にアクセスが集中しやすいでしょう。

ブログで扱うテーマ・記事数

ブログは先述どおり、続ける限り記事数も増えていきます。

ブログの場合、人により扱っているテーマも多く、すべての記事が検索上位を取れるわけではありません。

しかし、常に記事を更新しているため、検索にヒットする記事数は増えていくでしょう。

記事数が増えると読者がブログ内を回遊するようになり、アクセス・PV数を伸ばすことができます。

⑥更新する頻度

サイトの更新頻度

サイトの場合は計画的にコンテンツや記事を作り、ほぼ完成した状態で公開します。

サイト内に「ブログ」としてカテゴリを設けない限り、新たな記事を更新することは少ないでしょう。

先述のように、サイト名自体で検索されることが多ければ、定期的な更新は必要ありません。

既存の記事がサービス(情報)となり、集客ができます。

ただし、例えば店舗営業日などのように、変わる情報があればいち早く読者に知らせなければいけません。

最新情報の提供を怠ると、ユーザーが離れてしまう原因につながります。

ブログの更新頻度

ブログの場合は更新が途絶えるとアクセスも停滞していきます。

読者は新しい記事を読むことを目的としているので、更新がないブログには訪問しません。

アクセスを集める、一定に保つためには定期的な更新が必要になってきます。

⑦収益化する手段

ブログとサイトで一番差がある点は、収益における単価です。

主な収入源であるアフィリエイトは、ブログかサイトかで収益化の手段にも向き・不向きが出てきます。

それぞれの収益化の手段を見て比較しましょう。

サイトの収益化

サイトに向いている収益化の手段

  • ASP広告…例:もしもアフィリエイト、A8.net、アクセストレード等

サイトの場合は、アドセンスや大手ECショップよりも、ASP広告の収益が多く上がります。

サイトは記事数が少ないため、低単価の広告では、アクセスが増えない限り収益も見込めません。

そのため、単価が高いASPの案件を取り扱っているサイトが多くなっています。

単価にすると1000円~5000円ほどの案件が平均的で、中には1万円以上の案件も存在。

ここで思い出したいのが、「サイトはある程度完成した形で公開する」ということ。

つまり、サイトでASP案件を受ける場合は、始めから狙う商品を決めておくことが大切です。

ブログの収益化

ブログに向いている収益化の手段

  • 大手EC…例:Amazonアソシエイト、 楽天アフィリエイト、Yahoo!等
  • Googleアドセンス
  •  ASP広告

ブログの場合は、どの手段でも広告収益を出しやすいのが特徴。

記事ごとに広告を貼り分けられるため、1つのブログで様々な商品を紹介できます。

記事同士をリンクで繋げばブログ内の回遊率も上がり、他商品のクリック数もUP。

りん
単価の低い案件でも、上記のサイクルができれば収益が増えていきます。

⑧運営に必要な媒体の数

個人差もありますが、取り扱う媒体の数にも違いが出てきます。

サイトに必要な媒体数

サイトに必要な媒体数

2、3個~(運営できる数が多いほど良い)

サイトの場合は、1つまたは少数の商品・サービスで1つのサイトを完成させることがほとんど。

りん
例えばコーヒーを紹介するサイトなら、服は売りませんよね。

そのため、同時にいくつかのサイトを持って運営する人もたくさんいます。

1サイト1カテゴリに「特化」することで、商品の価値が上がるためです。

ただしアクセスは特定のユーザーに限られるため、サイトを何個か持つことで収益を見込めます。

ブログに必要な媒体数

ブログに必要な媒体数

1個~数個

ブログは媒体を増やすと、記事も多く作っていかなければいけません。

SEO対策を全ての記事にすることは負担ですし、少ない記事での集客は難しいでしょう。

ブログの数が多いと管理も大変になってきます。

これは逆を言えば、SEO対策をした記事数が多ければ、1つのブログでもアクセスは集まるということ。

1人で持っているブログは1~2個ぐらいの人がほとんどです。

⑨運営者と読者の関わり方

サイト運営者と読者の関わり

サイトの場合、情報や商品を説明することが中心。

あまり読者と距離が近いとは言えません。

商品やサービスを購入したら、リピートしない限りつながりはなくなってしまいます。

サイトの読者は、記事を読むことよりも買うことが目的。

訪問から購入までで、読者の目的が完結してしまうことがほとんどです。

ブログ運営者と読者の関わり

ブログの場合、コメント欄を設置すれば読者との交流が期待できます。

読者と繋がれる場所をブログ内に作ることで、何度も訪問してくれる固定のファンも付くでしょう。

サイトとは逆に、読者は「読むこと(知ること)」を目的にブログを訪問します。

1つの記事で満たされた読者は、他の記事にも期待してリピート訪問しやすいのがメリットです。

また、ブロガー同士でも繋がれば、相互リンクなどでお互いにとってのメリットを作れます。

記事を読むだけの関係ではなく、同じ目的があって一緒に頑張っている仲間。

りん
そんな関係を長く楽しめるのも、ブログにおける楽しみです。

サイトのメリット・デメリットとは?

サイトとブログの違いが分かったところで、メリット・デメリットを比べていきましょう。

りん
まずはサイトのメリット・デメリットを紹介します。

サイトのメリット

サイト運営で得られるメリットは以下のとおり。

サイト運営で得られるメリット

  • 情報として網羅されている
  • 分かりやすいサイト設計になる
  • 信頼が得られやすい
  • Googleから専門性が高いと判断されやすい
  • 頻繁に更新する必要がない

「○○ならこのサイト」と感じるように、信頼を提供できる点がサイトの最大のメリット。

そのために必要な情報を漏らさずにコンテンツを盛り込んでおくことが重要です。

検索エンジンからの評価を上げることもでき、同カテゴリでの検索上位を獲得しやすくなります。

商品やサービスを気に入ってもらえれば、頻繫な更新がなくてもユーザーに再訪問・再購入してもらえるでしょう。

サイトのデメリット

一見良いことが多そうなサイトですが、以下のようなデメリットもあります。

サイト運営のデメリット

  • コンテンツ作成に費用と時間がかかる
  • 専門的な知識が必要になる
  • すぐに始めるにはハードルが高い
  • デザイン・サイト操作など一人では難しい
  • 集客しにくい

素敵なサイトを作ろうと思うと、素人にはカスタマイズが難しいでしょう。

また、サイト運営には、専用のソフトやレンタルサーバー、ウイルス対策などの初期費用が必要。

サイト制作を外部に依頼したり、専門家に監修・アドバイスを頼んだりすれば、その費用も発生します。

クオリティの高いサイト作成を望む場合は、時間とお金が掛かることを考えておきましょう。

商品・サービスを特化させる分、「専門的な要素」も読者からの信頼において必要です。

何より、サイトはすぐに目的の商品にたどり着くほうが好まれるため、記事で集客するという点では難しさがあります。

ブログのメリット・デメリットとは?

つづいて、ブログのメリット・デメリットを見ていきましょう。

ブログのメリット

ブログ運営の主なメリットは以下です。

ブログ運営のメリット

  • 費用がかからず手軽に始められる
  • 同じ仲間との交流や情報共有ができる
  • 趣味・好きなことをお金に変えられる
  • 集客しやすい

ブログは、手軽にすぐ始められる点が一番のメリット。

趣味や興味のあることでお金を稼げたら、一石二鳥。

自分の好きなことなら、記事を書く場合でも知識や経験を生かせるでしょう。

りん
ブログの作業自体も苦にはならず、楽しく続けられますね。

ブログのデメリット

一方で、ブログ運営にも以下のようなデメリットがあります。

ブログ運営のデメリット

  • 収入を得るまでに時間がかかる
  • 記事を作成する手間がかかる
  • 一定の更新頻度を保つ必要がある

サイトとは違い、ブログには情報発信の役目もあります。

更新がないと、読者のアクセスを集めることができません。

検索エンジンで新規の読者を集めることはできますが、記事内の回遊や再訪問によって集客率が上がります。

重要なのは、新しい情報を探しているユーザー心理を常に満たすこと。

この継続が難しく、ブログ運営で挫折する人も少なくありません。

りん
しかし、「ブログが続かない」は、脱却できます!

ブログが続くコツを知っておけば、上記のデメリットを感じずに運営できるでしょう。

アフィリエイトにはブログとサイトどっちが良い?

りん
結論、アフィリエイトにはブログのほうが向いています。

サイトは、商品・サービスが専門的であるほどユーザーからの信頼を得やすく、少ない記事数で運用可能。

しかし、売る商品・必要記事・内部リンク・記事導線などを、始めに決めたとおりにしか運営できないのがデメリット。

サイト自体にアクセスが集まらなければ、記事での集客は難しくなってきます。

半面、ブログの場合は記事ごとに集客ができ、どのアフィリエイトでも最適。

記事の情報が目的の読者にとって、文章で提供することがブログ運営の目的になります。

読者の検索意図を早く満たせるため、商品・サービスを購入するハードルが下がりやすいんです。

りん
集客のしやすさで考えると、ブログのほうが収益につながります。

まとめ

この記事のまとめ

  • サイトとブログの大きな違いは、商品・サービスへの特化の仕方。
  • サイトは収益の単価が高い反面、多くの集客は見込めない。
  • ブログは収益単価が低いものの、記事ごとに集客できるためクリック率も上がる。
  • サイトとブログでは、ブログのほうがアフィリエイトに向いている。

ブログとサイトでは細かく見ていくと違いがいくつかみられます。

どちらにするかは自分の書きたい記事、上げたい収益によって選びましょう。

収益だけではなく、自分がどんな情報を発信したいのかも重要なこと。

それぞれメリット・デメリットがあるので、比較して決定することが大切になってきます。

りん
あなたの考えるwebページのイメージを明確にして、運営を始めましょう。