いざWordPressをインストールしてみたものの、「テーマがうまくインストールできない」という声を耳にします。
テーマのインストールに手間取った結果、ブログのメインであるコンテンツ作成の時間が奪われてしまうのはもったいないことですよね。
そこで、WordPressテーマのインストールができない主な原因と、失敗しない手順について解説します。
㈱Woo代表。WordPressを魔改造してSEO戦争する人です。 WordPressプラグイン・テーマ「unify」開発者。 中央大学卒。元WEB系エンジニアでCMSやECサイト開発等をしてました。 2018年10月頃にブログ運営を開始。2020年独立し、2021年法人化。
WordPressテーマのインストールに失敗する原因10例
WordPressテーマのインストールができない場合に予想される主な原因を、10個の例にまとめました。
- インストールの手順が違う
- アップロード先を間違えている（FTPの場合）
- サーバーのPHPバージョンが古い
- WordPress上に不具合が生じている
- zipファイルをアップロードできていない
- すでに対象テーマをインストールしている
- 特定のファイルが壊れている
- メモリ制限
- 必要なプラグインがインストールされていない
- ファイルアップロードの制限
インストールの手順が違う
WordPressテーマのインストールに失敗する原因として、手順が違うことが考えられます。
WordPressテーマをインストールする正しい手順
- WordPressテーマを購入・ダウンロードする
- WordPress管理画面のサイドメニュー「外観」から「テーマ」を選択
- 「新規追加」をクリック
- 「テーマをアップロード」をクリックし、ダウンロードしたZipファイルをアップロード
- 有効化をクリック
以上の手順で、WordPressテーマを正しくインストールできます。
なお、子テーマがある場合は、同じ手順で子テーマをインストールし、アップロード・有効化が必要です。
最初に親テーマを有効化した後、子テーマをインストールして有効化しましょう。
アップロード先を間違えている（FTPの場合）
サーバーとパソコンの間でファイルの通信を行う規格のこと。
WebサイトにWordPressテーマをアップロードするためには、FTPサーバーに転送する必要があります。
FTPソフトを使用する場合、wp-contentフォルダの「themes」にインストールすることを覚えておきましょう。
サーバーのPHPバージョンが古い
利用しているサーバーのPHPバージョンが古いと、テーマが正しくインストールできない場合があります。
サーバーが古いことが原因の場合、以下のようなエラーメッセージが表示されます。
「Fatal error: Can’t use function return value in write context in」
PHPバージョンを確認し、新しいバージョンに切り替えましょう。
WordPress上に不具合が生じている
ごく稀に、WordPress上で不具合が生じているケースもあります。
正しい手順でもアップロードできない場合は、一度テーマをアンインストール（削除）して再度インストールすることで改善される可能性があります。
WordPressの画面が真っ白になってしまう場合は、ブラウザを再起動してみましょう。
zipファイルをアップロードできていない
アップロードしたいWordPressテーマのファイルがzip形式以外だと、ダウンロードに失敗します。
ファイルをアップロードする前に、zip形式（圧縮ファイル）になっているかをしっかり確認しましょう。
WordPressテーマをzipファイルでダウンロードした際、解凍しないように注意が必要です。
すでに対象テーマをインストールしている
1度インストールしているテーマを再インストールしようとして失敗するケースもあります。
「目的のフォルダはすでに存在しています。」というエラー表示が出たら、この原因です。
WordPress管理画面「外観」→「テーマ」から、該当のテーマがすでにインストールされていないか確認しましょう。
特定のファイルが壊れている
WordPressテーマデータとなるファイルが壊れている場合は、インストールができません。
また、テーマが古い、子テーマのファイルが存在しないというのも、よくある失敗の一つです。
配信元から新しいWordPressテーマをダウンロードし、もう一度アップロードすることで改善される場合があります。
メモリ制限
メモリ制限によってWordPressテーマがインストールできないこともあります。
Webサイトにテキストや画像、コードなどのデータを保存するためには、一定量のメモリが必要です。
データが大きくなったり、複雑なコードをインストールしようとしたりしてこのメモリ制限をオーバーすることがあります。
メモリ制限でインストールできない場合は、プロバイダーの契約プランをアップグレードするなどの対応が必要になるでしょう。
必要なプラグインがインストールされていない
WordPressテーマのインストールに失敗する場合、必要なプラグインがインストールされているか確認しましょう。
また、プラグインとテーマの相性が悪い場合も、テーマのインストールがうまくいかないことがあります。
テーマのインストールに失敗したら、1度すべてのプラグインを無効化して再インストールを試してみましょう。
ファイルアップロードの制限
大きなテーマファイルのインストールによって失敗する場合は、ファイルアップロードの制限が原因。
WordPressのデフォルト設定では、アップロードできるファイルサイズは30MBとなっています。
ファイルのアップロード制限の変更
- php.iniファイルを作成し、サーバーにアップロードする
- .htaccessファイルを作成し、サーバーにアップロードする
- WordPressのプラグイン「Custom PHP Settings」を利用する
他にも、お使いのサーバーによってファイルアップロード制限の変更方法があります。
【失敗しない】WordPressテーマのインストール方法
WordPressテーマを失敗せずインストールする方法について解説します。
もしWordPressテーマのインストールがうまくいかないという方は、今一度以下の手順を見直してみましょう。
①WordPressテーマを購入・ダウンロードする
②WordPress管理画面のサイドメニュー「外観」から「テーマ」を選択
③「新規追加」をクリック
④「テーマをアップロード」をクリックし、ダウンロードしたZipファイルをアップロード
⑤有効化をクリック
以上の手順で、WordPressテーマを正しくインストールできます。
WordPressテーマをインストール後に変更するには
WordPressテーマをインストール後に変更する方法を、5つのステップで解説します。
「テーマ変更したつもりが画面が真っ白になってしまった」
「テーマ変更に失敗してログインできなくなった」
このようなトラブルを防ぐためにも、安全にテーマ変更を行う方法を覚えておきましょう。
STEP1:バックアップをとる
テーマ変更を行う前に、必ずバックアップを取りましょう。
テーマ変更に失敗した場合、「ログインできない」「エラーが表示される」などのトラブルが発生することがあります。
バックアップを取っておくことで、万が一トラブルが発生しても元の状態に戻すことが可能です。
STEP2:サイトのテーマを有効化
バックアップを取ったら、新しいテーマをインストールし、有効化します。
インストールに失敗する場合は、この記事のはじめに紹介した失敗する原因に当てはまっていないか確認しましょう。
このとき、新しいテーマをインストールしたことによって不要になったテーマは削除しておくのがおすすめです。
STEP3:Googleアナリティクス再設定
WordPressテーマを変更したら、Googleアナリティクスを再設定しましょう。
Googleアナリティクスのマイページからトラッキングコードをコピーして、新しいテーマのテーマヘッダーに貼り付けます。
①管理画面サイドメニュー「外観」→「テーマファイルエディター」を開く
②下の画像の位置にある「テーマヘッダー」をクリックし、<head> と </head> の間にトラッキングコードを貼り付け
③ファイルの更新をクリックして完了
STEP4:style.cssやfunction.phpを引き継ぎ
テーマを変更したら、style.cssやfunction.phpを再度記述しましょう。
WordPressは、テーマによってコードの設置位置が異なります。
以前のCSSコードをそのまま記述しても正しく反映されない可能性があるので、注意が必要です。
STEP5:WordPress内でデザインや動作確認
最後に、WordPress内でデザインや動作を確認しましょう。
ベージごとのデザインレイアウトや、サイドバーの設定は引き継ぐことができません。
正しく反映されていない場合は、必要に応じて修正します。
インストール推奨！WordPressテーマおすすめ5選
インストールするべき、おすすめのWordPressテーマを5つご紹介します。
JIN（有料）
有名アフィリエイターのひつじさんが制作したテーマ「JIN」。
アフィリエイターが制作しているため、アフィリエイト効果を高める機能が充実しているのが特徴。
初心者の方でも直感的に操作しやすいテーマになっています。
SWELL（有料）
充実した機能とシンプルなデザインが人気のテーマが「SWELL」です。
値段は高めですが、WordPressのブロックエディターにも対応しており、操作しやすいのも魅力。
他テーマからの乗り換えサポートもあるので、すでに有料テーマを利用している方にもおすすめです。
AFFINGER6 （有料）
SEO対策とサイト収益化に強く、アフィリエイトに本気で取り組みたい方におすすめなのが「AFFINGER6」。
サイトジャンルの縛りも無いので、どんなジャンルを扱うサイトにも使用できます。
スタイリッシュなデザインのサイトで収益化を目指したい方にぴったりのテーマといえるでしょう。
Cocoon（無料）
「Cocoon」は、有料テーマに劣らない高機能な無料テーマ。
SEO対策もされており、レスポンシブ対応、さらにSNSシェアボタンも簡単に設置できるなど、基本の機能が一通り揃っています。
コストをかけずにブログを楽しみたい方におすすめですよ。
Lightning（無料）
コーポレートサイトなどにおすすめなシンプルなテーマが「Lightning」です。
有効インストール数8万件の実績があり、はじめてホームページを作る方向けに学習サイトも用意されています。
WordPressで会社HPを作成したい方におすすめのテーマといえるでしょう。
まとめ
この記事のまとめ
- WordPressテーマのインストールは正しい手順で行うことが大切
- 稀にWordPress自体の不具合でテーマのインストールに失敗する可能性もある
- WordPressテーマを変更するときは必ずバックアップを取っておく
- WordPressテーマを変更したらstyle.cssやfunction.phpを手動で引き継ぐ必要がある
WordPressは、用意されたテーマをインストールすることで特別な知識が無くても簡単にデザイン性の高いサイトが作れます。
WordPressテーマのインストールがうまくいかないときは、自分の操作が間違っていないか確認しながら行いましょう。
万が一のトラブルに備えて、バックアップを取っておくことも大切です。
テーマを変更した後は、変更前に記述していたstyle.cssやfunction.phpを手動で引き継ぐ必要があります。