WordPressでブログを始める際、使用するレンタルサーバーの選択は、かなり重要です。
- まずは気軽に始めたい
- とにかくコストを抑えてブログ運用を始めたい
上記のような方とっては、無料のレンタルサーバは魅力的な選択肢の一つです。
この記事では、無料レンタルサーバの比較、メリットやデメリットなどについて詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、自分のブログに合ったレンタルサーバーを選べるようになりますよ。
WordPress対応の無料レンタルサーバー【比較表】
WordPressに対応している、人気が高い無料レンタルサーバの比較表を作成しました。
シンフリーサーバー | StarServerFree | XREA(エクスリア) | シンBlog | FC2ホームページ | WordPress.com | |
---|---|---|---|---|---|---|
独自ドメイン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
SSL | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
商用利用 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
広告の有無 | スマホのみ表示 | スマホ・タブレットのみ表示 | 有 | スマホのみ表示 | 無し | 無し |
開発機能 | 〇 | × | 〇 | 〇 | × | 〇 |
WordPressブログの無料レンタルサーバー6選
WordPressでブログを開設するためには、レンタルサーバーを契約する必要があります。
「できるだけ費用を抑えて始めたい……」と考える方が多いのではないでしょうか?
WordPressで使用できる無料レンタルサーバーを6つ厳選しました。
- シンフリーサーバー(旧:シン・クラウド for Free・Xfree)
- StarServerFree
- XREA
- シンBlog
- FC2ホームページ
- WordPress.com
シンフリーサーバー(旧:シン・クラウド for Free・Xfree)
独自ドメイン | ○ |
---|---|
SSL | ○ |
商用利用 | ○ |
広告の有無 | スマホのみ表示 |
ディスク容量 | 10GB |
開発機能 | 〇 |
シンフリーサーバーは、エックスサーバーが運営する無料レンタルサーバー。
サポート体制を最大限カットすることで、有料サーバ同等の高機能を提供しています。
無料プランの中に「Wordpress専用プラン」があり、管理画面からWordpressと簡単にインストール可能です。
無料レンタルサーバーですが、独自ドメインが利用可能であり、PCでは広告も表示されないところがポイント。
StarServerFree(スターサーバーフリー)
独自ドメイン | ○ |
---|---|
SSL | × |
商用利用 | ○ |
広告の有無 | スマホ・タブレットのみ表示 |
ディスク容量 | 2GB |
開発機能 | × |
StarServerFree(スターサーバーフリー)は、ネットオウル株式会社が運営する無料レンタルサーバー。
WordPressを使用できるのは「フリーPHP+MySQL」というプランになります。
シンフリーサーバー同様、無料で独自ドメインが利用でき、PCでは広告も表示されないところがポイント。
ただ、無料プランではディスク容量が少ないため、ページ数が多いサイトを運営する場合は容量不足になる可能性があります。
XREA(エクスリア)
独自ドメイン | ○ |
---|---|
SSL | ○ |
商用利用 | ○ |
広告の有無 | あり |
ディスク容量 | 10GB |
開発機能 | 〇 |
XREA(エクスリア)は、GMOデジロック株式会社が運営する無料レンタルサーバー。
有料レンタルサーバーに引けを取らないハイスペックサーバーとなっており、安定してサイトを運営することができます。
無料レンタルサーバーでは珍しく、メールやライブチャットでのサポートがあるため、初心者でも安心して使用できることも嬉しいポイントです。
シンBlog
独自ドメイン | 〇 |
---|---|
SSL | 〇 |
商用利用 | 〇 |
広告の有無 | スマホのみ表示 |
ディスク容量 | 3GB |
開発機能 | 〇 |
シンBlogは、エックスサーバーが提供するWordpressに特化した無料レンタルサーバー。
初期設定が不要で、アカウント登録後すぐにブログを始めることができます。
SDD搭載と無料SSLで、ページスピードやセキュリティ面でも安心です。
また、シンBlogが提供するオリジナルテーマを利用して、ブログのデザインも可能。
「デザインセンスが…」「専門知識がないよ…」という方でも、簡単にキレイなブログを作成できるんです。
FC2ホームページ
独自ドメイン | × |
---|---|
SSL | 〇 |
商用利用 | 〇 |
広告の有無 | 無 |
ディスク容量 | 5GB |
開発機能 | × |
「ブログといったらFC2」というくらい、知名度が高いブログサービスです。
ディスク容量が5GBまで使用できるため、記事やコンテンツが増えても容量に余裕があります。
そして、注目すべき点は、無料サーバーなのに自動広告の表示がないところです。
自動広告がない分、アドセンス広告やアフェリエイトリンクをある程度自由に配置できちゃいます。
また、無料SSLにも対応していて、簡単な設定で導入できるので、初心者にもおすすめのサービスです。
WordPress.com
独自ドメイン | × |
---|---|
SSL | ○ |
商用利用 | ○ |
広告の有無 | 無し |
ディスク容量 | 1GB |
開発機能 | 〇 |
WordPress.comは、サーバーの契約をせずにWordpressが使用できるサービス。
数クリックの操作だけで、簡単にWordpressブログを始めることができます。
また、wordpressが運用しているだけあって、色々なテーマやプラグインも豊富です。
ですが、独自ドメインを使用するためには、有料プランへの登録が必要。
無料プランでは独自ドメインを使用できないので、お試しでの使用をオススメします。
ブログの無料レンタルサーバーの選び方
無料レンタルサーバーは、無料で使用できる代わりに様々な機能制限があります。
商用利用の確認
無料レンタルサーバーでは、商用利用が禁止されている場合があります。
あなたが運営するブログで収益が発生する場合、商用利用ができるか確認しましょう。
商用利用の確認事項
- アフェリエイトの使用をしていいか
- Googleアドセンスなどの広告を貼って良いか
- 特定サービスへの誘導をして良いか
商用利用が禁止されている無料サーバで収益化を行った場合、アカウント停止といったペナルティーが発生する可能性もあります。
独自ドメインの確認
簡単にいうとブログのURLのことで、商標やブランド名のようなもの
独自ドメインが設定できるものを選んでおくと、有料サーバーに移行した際、ドメインと共にSEOスコアも引き継ぐことができます。
サーバーを選ぶ際は、独自ドメインが設定できるかどうかを確認するようにしましょう。
ディスク容量の確認
無料レンタルサーバーでは、使用可能な容量が少ないことがほとんど。
ブログの更新を続けていくうちに画像や動画といったテキスト以外のデータも多くなり、容量が足りなくなる場合があります。
容量は多いに越したことはありませんが、最低でも容量は1GB以上必要です。
将来的にどれくらいの容量になるのかをある程度考え、必要な容量が確保できるサーバーを選ぶようにしましょう。
SSL対応の確認
インターネット上の通信を暗号化して保護するもの
SSLが導入されていないと、第三者によってデータ内容を改ざんされるなどの危険性があります。
無料レンタルサーバーだと対応していないものがあるため、確認が必要です。
開発機能の確認
ブログを「自分好みにカスタマイズしたい!」という場合は、開発者向けの機能を確認しましょう。
開発機能の確認事項
- PHPやHTMLなどを使用した編集が可能か
- プラグインの利用可否
プログラムの自由度やプラグインの使用可否を確認しながらレンタルサーバーを選ぶのがおすすめです。
ブログの無料サーバーのメリット・デメリット
ブログの無料サーバのメリット・デメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
無料で始められるというのが大きなメリットです。
しかし、意外とデメリットが多いのも無料レンタルサーバの特徴ともいえます。
メリット
無料レンタルサーバーを利用する最大のメリットは、費用が掛からないこと。
「自分にもブログ運営ができるかやってみたい」といった感じで、気軽に始められます。
また、万が一途中で飽きて辞めてしまったとしても、金銭的な損失は、ほとんどありません。
強いていえば、ブログ運営中に使用した、PCの電気代くらいでしょうか。
無料レンタルサーバは、金銭的な負担がほとんどなく、リスクを最小限に抑えられるのが魅力です。
デメリット
無料レンタルサーバーは費用がかからない分、収益化を行ないにくいというデメリットがあります。
無料レンタルサーバーのデメリット
- 関係のない広告が挿入される
- 独自ドメインが使用できない場合がある
- ディスク容量が少ない
- 使用できる広告に制限がある
特に、収益化を行なう時に困るのが「関係のない広告が挿入されること」です。
関係のない広告とは、無料レンタルサーバの会社が表示しているもので、仮にクリックされてもあなたの収益にはなりません。
無料レンタルサーバーを運営している会社の収益になります。
また、サーバーのディスク容量が少なく、画像や動画といったデータを運用しにくいというデメリットも。
画像がある記事とない記事では、内容のわかりやすさ、読みやすさが格段に違います。
どんなに良い内容の記事でも、テキストだけではユーザーの離脱率が高くなり、アクセスを集めることができません。
WordPressブログなら無料より有料サーバーがおすすめ!
wordpressでブログ運営を行うなら、初期費用はかかりますが有料サーバが断然おすすめです。
無料サーバでは制限が多く、なかなか自由にブログをカスタマイズできません。
しかし、有料サーバは違います。
もちろんある程度の利用規約は存在しますが、無料と比べて遥かに自由度が高いのが有料サーバーです。
無料サーバーと有料サーバーの違い
レンタルサーバーの無料と有料の違いは、次の通りです。
無料サーバー | 有料サーバー |
---|---|
|
|
無料サーバーの場合、初期費用がない分、機能面で色々と制限があります。
制限があると収益の低下や、アクセス数を思ったりより増やせないといったことも。
一方の有料サーバーでは、一定の費用が発生するものの、様々な制限から解放されます。
有料サーバーのメリット
有料サーバーには以下のようなメリットがあります。
有料サーバーのメリット
- 自動広告が表示されない
- 商用利用が可能
- データ保存容量が多い
- マルチドメインに対応している
- サポートが充実している
有料サーバーを利用する点で、とくにありがたいのがサポート体制の充実です。
有料サーバーでは、ドメインの移行やサーバーの設定が上手くいかないとき、電話やチャットで対策方法を教えてくれます。
難しい専門用語も丁寧に教えてくれるので、レンタルサーバを初めて利用する人や、ブログ運営初心者の方には心強い存在といえるでしょう。
他にも、自動広告に邪魔されずに広告やアフェリエイトを利用できるため、収益化を効率よく行なえます。
有料サーバーの費用相場
有料サーバーの費用相場は以下のとおりです。
(有料サーバーの種類や使用容量のプランによって変動します。)
Xserver | ConoHa WING | mixhost | ロリポップ | シン・レンタルサーバー | |
---|---|---|---|---|---|
料金(月額) | 990円~ | 1452円~ | 968円~ | 99円~ | 770円~ |
ディスク容量 | 500GB~ | 300GB~ | 無制限 | 120GB | 700GB |
ディスク容量が少ない有料サーバでも他の機能が優れていることもあって、サーバーの種類やプラン内容で値段が全く違います。
目安としては、個人が使用する小規模なブログだと、月額料金1,000~2,000円程度のサーバーでも十分でしょう。
WordPressブログにおすすめの有料レンタルサーバー
下記で紹介するものは、すべてWordpressで使用可能な、おすすめの有料サーバーです。
Xserver
【料金プランの一例(月額換算)】
スタンダード | プレミアム | ビジネス |
---|---|---|
990円~ | 1980円~ | 3960円~ |
Xserverの特徴は、なんといっても国内シェアNo.1の安全性。
機能やサポート面が充実しており、安定性・安全性も高いことが魅力です。
また、有料オプションではありますが、Xserverには設定代行というサービスもあります。
wordpressを含むサーバ移転やCMSのインストールなど、ブログやWebサイト構築に必要な設定を代行してくれるんです。
WordPressとの相性がいいのはもちろん、初心者でも簡単に導入できるような機能が豊富に用意されています。
ConoHa WING
【料金プランの一例(月額換算)】
ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|
1,452円 | 2,904円 | 5,808円 |
ConoHa WINGは、高性能サーバーによりWeb表示の高速化が実現され、「とにかく速い!」のが特徴。
同時大量アクセスにも強く、安全性対策も十分で、現在非常に勢いのあるレンタルサーバーです。
また、ConoHa WINGには、「wordpressかんたんセットアップ」の機能があります。
初心者の方でも、Wordpress運用に必要な設定を簡単に済ませられるんです。
WordPressの設定方法を解説している動画や記事も用意されています。
mixhost
【料金プランの一例(月額換算)】
スタンダード | プレミアム | ビジネス |
---|---|---|
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mixhostは、海外向けのレンタルサーバも用意している会社。
日本から海外にサービスを提供したいという方には、ピッタリな有料サーバーです。
もちろん、Wordpressにも力を入れていて、専用のプラグインの提供や表示スピードの高速化など、豊富な機能が満載。
例えば、テストサイトを作成して、本番サイトに反映させるといったこともワンクリックで出来ちゃうんです。
他にも、色々な設定が簡単にできるようにユーザーインターフェースが工夫されているため、初心者・上級者を問わず誰でも楽に始められます。
ロリポップ
【個人・小規模用の料金プラン(月額換算)】
エコノミー | ライト | スタンダード |
---|---|---|
99円 | 264円 | 495円 |
安定性とサポートが充実しているにもかかわらず、格安のレンタルサーバーなのがロリポップです。
「Wordpress同時インストール機能」が搭載されているため、申し込みと同時にセットアップが完了。
また、同じくGMOペポパ株式会社が運営する「ムームードメイン」でドメインを取得すると、設定も簡単にできちゃいます。
そして、ロリポップの凄いところは、サポート体制の充実。
電話・チャットサポートはもちろんのこと、580種類以上もあるマニュアルから「いますぐ知りたい!」を解決できるんです。
また、「ロリポップテクニカルスクール」というサイトがあり、カメラの撮影技術から、HTML/CSSなどの専門的なことも学べます。
初心者から上級者まで、色々な知識を学びながらブログ運営を行なえるレンタルサーバーです。
シン・レンタルサーバー
【個人・小規模用の料金プラン(月額換算)】
べシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|
770円~ | 1540円~ | 3980円~ |
シン・レンタルサーバーは、革新性とコスパの良さが売りです。
エックスサーバーと同様のベースシステムを使用しながら、さらに最新技術や新機能などが迅速に採用されています。
また、MySQLが無制限のため、複数のブログサイトの構築が可能です。
さらに、サポートも豊富で電話・チャットサポートはもちろんのこと、設定代行サービス(有料)や、セコムのセキュリティ診断などもあります。
ブログの無料レンタルサーバーでよくある質問
WordPress以外のブログで使える無料サーバーは?
忍者ホームページ
忍者ホームページは、一つのアカウントで最大10個のWebサイトを作成できます。
また、商用利用や独自ドメインの使用も可能です。
ディスク容量が500MBと少し少なめですが、個人ブログにはちょうどよいスペック。
有料プランも用意されていて、自動広告を消したりサーバのディスク容量を増やしたりと、ブログ運営の幅を広げることができます。
000webhost
000webhostは、海外企業が展開する無料レンタルサーバーです。
広告なしで海外IPのサーバーを運用できることがメリット。
「AIWebサイトビルダー」という、AIがSEOに最適なコンテンツやWebサイトを作ってくれる面白い機能もあります。
ただ、サポート体制がやや不十分なので、問題を自己解決できる上級者向けのレンタルサーバーだといえます。
無料サーバーでもブログを上位表示できる?
内容やジャンルによっては、上位表示は可能です。
ただ、有料サーバーに比べるとSEOで不利になることが多く、上位表示の難易度は高まります。
無料サーバーでは、独自ドメインが使用できなかったり、カスタマイズ性も低かったりするためです。
また、検索結果に同じドメインのページが表示される数は限定されています。
そのため、無料サーバーでは、SEO対策を施しても共通ドメイン同士で競合になる可能性が高いでしょう。
無料ブログ・無料サーバーでも収益化できる?
無料ブログや無料サーバでも、収益化は可能です。
しかし、難易度は高いのに、得られる収益は雀の涙程度。
無料サーバーやブログに表示される自動広告の報酬は、自動広告が挿入されます。
この自動広告は、無料のサーバやブログを運営する会社の収益になるんです。
また、無料サーバーやブログでは上位表示が難しく、アクセスを集めにくいというデメリットも。
ブログの収益は、アクセス数に比例する傾向があります。
無料のサーバやブログでも収益化は出来なくはないですが、かなり高難易度のチャレンジとなるでしょう。
まとめ
この記事のまとめ
- 無料サーバは制限があり長期運用にはおすすめできない
- セキュリティー面でも有料サーバーの方が強固で安心して運用ができる
- wordpress運用は有料サーバーが収益化・SEOの面で有利
ブログ運用を始める際、初期費用を抑えたいという理由で、無料サーバーを選びたくなることもあるでしょう。
しかし、無料サーバーには容量や通信量などに制限が多いことを忘れてはいけません。
この制限のせいで、アップロードできるテキストや画像サイズに制約がでてきて、コンテンツの拡充が難しくなっちゃいます。
他にも、ブログサイトが成長して、アクセス数が増えてくるにつれて、表示速度の低下といった、パフォーマンスの問題も考慮しないといけません。