人と同じようにAIと会話ができるのは、未来的でワクワクしますよね。
そんなAIの中でも、近年特に注目を集めているのが「ChatGPT」です。
ChatGPTは質問に答えるだけでなく、文章を要約することもできます。
今回の記事では、ChatGPTで要約するとどうなるのかを以下のような内容で解説します。
この記事で分かること
- ChatGPTで要約した文章の実例
- ChatGPTの要約方法
- ChatGPTの要約を利用する際の注意点
- ChatGPTの要約をブログにも利用できるのか
この記事を読めば、ChatGPTを活用して、悩んでいた文章作成を簡単にすることも夢ではありません。
㈱Woo代表。WordPressを魔改造してSEO戦争する人です。 WordPressプラグイン・テーマ「unify」開発者。 中央大学卒。元WEB系エンジニアでCMSやECサイト開発等をしてました。 2018年10月頃にブログ運営を開始。2020年独立し、2021年法人化。
ChatGPTで要約できる文章
基本的に、文章を理解するときは自分で読み返して内容をまとめる必要があります。
ただ、ある程度の手間暇がかかることは避けられません。
時間をかけて内容を確認する場合はともかく、なかなか時間が取れずに文章の意味を理解できない場合もあります。
そんなときに便利なのが、ChatGPTといえるでしょう。
こちらの質問にAIが回答をくれるChatGPTですが、分かりづらい文章を要約することも可能です。
ChatGPTの要約の対象として、主に以下のようなものがあります。
ChatGPTが要約できるもの
- 文献・論文
- 本(小説や参考書など)
- 記事(ネット上の記事など)
- 説明書
「この文章を要約してください」と記載した後に文章を追加すれば、すぐに要約されます。
時間がないときに便利なだけでなく、文章を書く際に参考としたい文献を要約したいときにもお手軽に使用可能。
うまく活用すれば作業効率を上げられるため、利用する価値はあるでしょう。
また、ChatGPTはAIが入力する内容を学習して常に進化しているため、時間が経てば経つほど要約の精度も上がっていきます。
ChatGPTで論文を要約してみた結果【画像付き】
試しに、ある論文をChatGPTで要約してみます。
ここからは画像付きで紹介するので、ChatGPTがどのように要約してくれるのか確かめてみてください。
要約する論文は以下の画像に記載されているものとなります。
引用元:環境:アマゾン熱帯雨林の樹木種間に乾燥耐性の違いが見つかった|Nature
この論文をそのまま要約した文章が以下です。
多少文章がおかしい部分もありますが、おおよそ要約できているといえるでしょう。
文章の長さを指定
ChatGPTは、文章を要約する際に長さを指定することも可能です。
要約した文章をさらに短くしたいと考えた場合に、以下を文頭に入力することで長さ指定ができます。
「以下の文章を短く要約してください」
実際に短く要約された文章は以下です。
文章の内容をさらに短く要約できました。
ただ、要約された文章は意味が微妙に違うこともあるため、内容を確認することは必須です。
強調する箇所を指定
ChatGPTは、文章の中で強調してほしい箇所を指定することもできます。
「~を強調して要約してください」
このように入力すれば、特定の内容を強調して要約してくれます。
強調した内容は以下のとおりです。
干ばつの内容を強調してもらった内容ですが、文章の長さも併せて要約してもらいました。
このように、複数の条件を合わせて要約することも可能なため、ChatGPTを利用すれば文章をまとめやすくなるでしょう。
説明する読者を指定
ChatGPTでは、文章を誰に向けたものにしたいかを指定することも可能です。
例えば、以下は中学生向けに要約した文章。
文章全体がすっきりとして、中学生が実際に書くような内容に近づきました。
さらに、これを小学生向けに指定すると以下のようになります。
文章をさらに読みやすく要約されており、簡潔にまとめられています。
文章の内容はともかく、幅広い年齢層が読んでも問題ないように要約されていることがわかるでしょう。
口調を指定
ChatGPTは口調も指定できるため、やり方次第でさらに人が話しているように要約可能です。
以下はお年寄り口調で要約してもらった文章です。
少し関西弁が混じっている感じはありますが、おおよそお年寄り口調で要約されたといえるでしょう。
このように、口調を指定して文章を要約したいときにもChatGPTは便利に使用できます。
単純に面白い結果になることもあるので、色々な口調を指定してみるのもよいかもしれません。
ChatGPTで要約を作成する2ステップ
ただ質問するだけでなく、分かりづらい文章を要約することもできるChatGPT。
使い方次第で、さまざまな用途が考えられます。
先ほど紹介したような使い方をすれば要約できますが、ここで改めて作成方法をまとめておきます。
STEP1:「要約してください」と冒頭に記載
ChatGPTでは、冒頭に「要約してください」と記載することで要約が可能です。
対象の文章だけ記載すると、意味のない文章しか表示されません。
要約してほしいとChatGPTに記載することで要約が始まるので、必ず記載漏れがないようにしましょう。
STEP2:要約したい文章やリンクを貼り付け
要約してほしいサイトページがある場合は、リンク先を貼り付けることでも要約が可能です。
「要約してください」+該当URLを貼り付けることで要約してくれます。
読んでも理解が難しいサイトがある場合などは、一度ChatGPTで要約してもらうとよいでしょう。
上記の結果からも分かるように、ChatGPTの要約が正しく生成されるとは限りません。
次の項目で、ChatGPTの要約機能を使う注意点について解説します。
ChatGPTの要約機能を使う注意点
文章の要約に便利なChatGPTですが、利用する際の注意点もあります。
特に、AIが回答する内容には、本来あなたが欲しい情報とは違うものも存在するため注意が必要です。
回答内容は必ず確認する
ChatGPTを利用する上で最も注意すべき点が回答内容です。
高度なAIが回答する内容であり、精度も高いという点がChatGPTの特徴ですが、現時点では限界があります。
どうしても意図しない回答である場合や、文章が不自然になっている場合もあるため、内容を確認することは必須といえるでしょう。
しかし、逆を言えば、回答内容を確かめることさえ問題なく行えば、便利にChatGPTを利用できるということ。
2021年以降の情報は自ら調べる
ChatGPTは、2021年に作成されたデータセットを利用しています。
そのため、2021年以降の情報は回答が難しいんです。
正しい情報を調べたい場合、2021年以降の情報は調べないほうがよいでしょう。
注意点として、まだテスト段階であるため、無料版だと対応される時期が遅くなるかもしれません。
有料版の「ChatGPT Plus」を利用していれば、優先的にプラグインを利用できる可能性もあります。
短文しか生成されない
ChatGPTで質問した内容は、あまりに長文となる場合は生成されないことがあります。
回答が途中で止まってしまう可能性もあるので注意しておきましょう。
生成された文章を入力して改行した後に、「続きの文章を作成してください」と記載すればOK。
質問内容や生成される文章の長さなどにも注意して、上手くChatGPTを利用しましょう。
ChatGPTの要約はブログに使える?
ブログを運営している人なら、ChatGPTをブログ記事に利用できないかと考えることもあるでしょう。
実際、上手く活用することで、ChatGPTをブログに利用することは可能です。
ただ、生成された文章をそのまま利用することはおすすめしません。
ここからは、ChatGPTの要約機能をブログで利用する際の注意点を紹介します。
説明口調の文章が生成される
基本的に、ChatGPTで生成される文章は説明口調になりがちです。
ブログ記事のように、人が読みやすい文章を作成する必要がある場合、適した内容になりにくいでしょう。
ただ、ChatGPTはお年寄りや女性など、特定の人物に合わせた要約も可能です。
正しい情報とは限らない
高性能なAIが生成する文章とはいえ、正しい情報を常に提供できるわけではありません。
スラスラと生成された文章でも、読んでも意味が分からないこともあります。
ChatGPTの要約が正しい情報にならない例
- 建物の大きさが違う
- 地名が違う
- 存在しないサービスを説明している
- 実際とは違う住所を記載している
あるニュース番組でChatGPTを試した際は、女性アナウンサーの出身校・出身地までほとんどが間違っていました。
そのため、ブログ記事として利用する場合も内容を確認することは必要となるでしょう。
ブログ記事の内容が事実と違えば、ブログの信用が損なわれることもあります。
ChatGPTは便利なサービスですが、正しい情報かどうか調べる作業は必須です。
要約の焦点がズレる場合もある
生成された文章の焦点がズレている場合があることも、ChatGPT利用時には考えておきましょう。
ChatGPTで要約の焦点がズレる例
- 植物の説明が全く別物の説明になっている
- サービス内容を要約したいのに会社の説明になっている
- 書籍の内容を知りたいのに著者の説明になっている
要約した内容の焦点がズレていると、そのまま利用できないことも多くなります。
こうした内容をそのままブログで利用するのはリスクがあるため、意図する要約になっているか見ておくようにしましょう。
ブログで役立つChatGPTの使い方
ChatGPTをブログで利用したいと考えているなら、使い方を知っておきましょう。
要約する以外にも使える、ChatGPTの便利な機能を紹介します。
翻訳機能
文章を翻訳する必要がある場合も、ChatGPTを利用してみましょう。
要約機能と同じ要領で、文章を翻訳できます。
- 「翻訳してください」と記載
- 続けて、翻訳したい文章を記載
- 「保存して送信」をクリック
英訳が難しい場合などに利用すれば、ブログ記事を記載する上でも役立つでしょう。
アイデアや構成
ブログを記載する際に必要となるアイデアや構成案も、ChatGPTで提案してもらえます。
使い方はとてもシンプル。
- 「○○のアイデアを出してほしい」と記載
- 「○○(キーワード)の構成を考えてほしい」と記載
アイデアや構成案はブログ記事の作成で時間がかかる部分のため、この点を提案してもらえるのは助かりますよね。
ただし、やはりそのまま使うにはリスクが多くあります。
スケジュール作成
ブログを書く上でのスケジュールを決める場合は、ChatGPTで質問すれば作成してくれます。
ある程度予定が決まっているなら、指定した期間に合わせたスケジュールを作成してくれるので便利です。
- 「○○のスケジュールを作成してください」と記載
- 「○○の3ヶ月分のスケジュールを作成してください」と記載
以下は、一般的なブログ記事のスケジュールの例です。
- 月曜日:テーマ決定、アイデアのリストアップ、アウトラインの作成
- 火曜日:調査、引用文献の収集、下書きの作成
- 水曜日:下書きの編集、校正、添削
- 木曜日:画像の収集、記事の装飾
- 金曜日:記事の最終確認、投稿、公開
- 月曜日〜金曜日:掲載後、コメントやフィードバックに対応する
カテゴリー別に分類
箇条書きやリストなどをカテゴリー別にしたい場合、ChatGPTで質問すれば分類分けをしてくれます。
生き物の分類、食べ物の分類など、大抵のものは分類が可能。
単純作業を自分で行わなくても良いので便利です。
また、さらに細かく指定することも可能。
例えば動物なら哺乳類とその他、食べ物なら肉類・野菜類など、指定すれば分類できます。
機械的に分類しなければならないこともブログ記事の内容によってはあるでしょう。
上手く活用することで時短になるためおすすめです。
ChatGPTよりも効率良く“ブログを書く”には
ブログ記事を書く上で、ChatGPTをうまく利用することはメリットになることが多くなります。
特に、先ほど紹介した分類ごとに分ける作業などは、人が行うよりもAIの方が得意分野となるため、活用することで時短になるでしょう。
ただ、ChatGPTは求める回答を用意してくれない場合もあるため、内容確認や手直しなどの手間が結局はかかります。
ブログ記事は、見てもらう人に情報を正しく伝える必要があります。
そのため、ブログ記事を書く場合は、あくまでChatGPTは補助として利用するのがおすすめです。
ChatGPTよりも効率良くブログを書くには、「書き方の型を決める」ことが1番。
もちろんキーワードによって内容は変わります。
しかし、ブログ記事をスラスラ書ける人は「これさえ押さえればキーワードで戦える」という術を知っているんです。
まとめ
この記事のまとめ
- ChatGPTの要約は、さまざまな条件を付けることができる
- ChatGPTで要約を作成する方法は、冒頭に「要約してください」と記載する
- ChatGPTで要約する際は、内容確認・2021年以降の情報・短文に注意する
- ChatGPTの要約をブログで利用するには、口調や要約内容が正しいか確認する必要がある
- ChatGPTは、翻訳機能・構成提案・スケジュール作成・カテゴリー別分類も可能
ChatGPTの要約機能は、上手く活用すれば文章の生産性を上げる有効なツールとなります。
ただ、利用方法を誤れば意味のない文章を生成してしまうため、注意する必要があることを覚えておきましょう。
ブログ記事を書くとき以外にも利用できる便利なツールのため、ぜひうまく活用してみてください。