ベストを尽くした記事を書いてリライトもしているのに、検索順位がなかなか上がらない…。
それは、Googleにインデックスされていない問題があるかもしれません。
そこでこの記事では、「Google XML Sitemaps」について解説します。
ブログ記事を検索エンジンに正しく認識してもらうためのプラグインです。
競合サイトが強い・YMYLに該当するなどはどうしようもないこと。
ですが、インデックスの問題については対策可能。
この記事を読めば、検索順位の前提となるインデックスを獲得するプラグインの活用方法が判ります。
また、最後に代替プラグインも紹介しますね。
㈱Woo代表。WordPressを魔改造してSEO戦争する人です。 WordPressプラグイン・テーマ「unify」開発者。 中央大学卒。元WEB系エンジニアでCMSやECサイト開発等をしてました。 2018年10月頃にブログ運営を開始。2020年独立し、2021年法人化。
Google XML Sitemapsとは
先述どおり、Google XML Sitemapsはインデックスを獲得するために必要なプラグインです。
ウェブページの構造(XMLサイトマップ)を自動生成してくれるプラグイン。
ここでは、XMLサイトマップの生成がなぜインデックス獲得に必要なのか解説します。
Googleがウェブサイトの情報を収集する仕組み
前提として、ブログ記事がGoogle検索結果に載る必要があります。
検索結果に載るには、Googleのデータベースにブログの情報が記録されなければなりません。
Googleがウェブサイト上の情報を収集する方法は以下の通り。
- クローラー(Googleのソフトウェア)がサイト上を巡回
- 内容をGoogle検索インデックスに保管
- インデックスされたウェブページを、Googleが検索エンジンに反映
クローラーは巡回する中で、XMLサイトマップのデータを収集して検索エンジンに反映させます。
そのため、XMLサイトマップの生成が必要なんです。
また、クローラーは更新頻度も学習して、必要に応じてアクセスを繰り返します。
Google XML Sitemapsの有効性
Google XML Sitemapsは、ブログの記事を更新・新規公開する度にGoogleへ通知してくれます。
検索エンジンに、常に正確な情報を届けてくれるんです。
WordPress5.5からは標準でXMLサイトマップが生成されます。
しかし、設定画面等はなくSEO対策には不十分。
- 投稿の優先順位が設定できない
- 更新頻度・更新日時の設定ができない
- カテゴリー/タグの除外設定ができない
- URL単位で記事を除外/追加する設定ができない
Google XML Sitemapsであれば、上にある4つのデメリットは解決できます。
XMLサイトマップとHTMLサイトマップの違い
XMLサイトマップと似た言葉で、「HTMLサイトマップ」というものがあります。
どちらも「サイトマップ」ですが、目的が異なるんです。
XMLサイトマップ | HTMLサイトマップ |
---|---|
検索エンジンにブログの構造を認識してもらうためのツール。 | ユーザーにブログの構造を理解してもらうためのツール。 |
Google XML Sitemapsが見つからない?
しかし、いざインストールしようとキーワード検索を掛けても、「Google XML Sitemaps」ではヒットしません。
また、似たような名前のものもたくさんあります。
ここでは、そうしたインストール時の注意点についても見ていきましょう。
Google XML Sitemapsは旧名称
プラグインの名称が「XML Sitemaps」に変わりました。
ただ、キーワード検索を掛けても3ページ目くらいにならないと表示されません。
検索結果に表示されない場合は、ページを進めてみてください。
プラグインの作者名で検索する
ページを進めてもなかなか出てこない、という方は、投稿者で検索するとすぐ出てきます。
検索設定を「キーワード」→「投稿者」に変更し、「auctollo」と入れてEnterキー。
以下の様に表示されます。
似ているプラグインに注意!
「XML Sitemaps」でキーワード検索すると、似た名前のプラグインがたくさん出てきます。
間違って違うものをインストールしないためにも、次の項目を参考にしてください。
- レビュー数が2000以上か?
- 有効インストール数が100万以上か?
また、検索結果に登場する「Google XML Sitemaps Generator」は別物のプラグインです。
間違ってインストールしないようご注意を。
Google XML Sitemapsの使い方と設定項目
インストールが完了したら、設定に入りましょう。
- 基本的な設定
- 投稿の優先順位
- Sitemapコンテンツ
- Excluded Items
- Change Frequencies
- 優先順位の設定 (priority)
まずはWordPressから「設定」に入り、「XML-Sitemap」をクリックしてください。
設定項目①基本的な設定
ここでは、3項目にチェックを入れてください。
そして、「HTML形式でのサイトマップを含める」は特に効果がない項目のため外します。
それぞれの意味は以下の通りです。
- Notify Google about updates of your site
→Googleに更新通知する
- サイトマップの URL を仮想 robots.txt ファイルに追加
→サイトマップの場所を検索エンジンに伝える
- Try to automatically compress the sitemap if the requesting client supports it.
→記事数が多い際は、ファイルサイズを圧縮する
設定項目②投稿の優先順位
XMLサイトマップに記載するページの優先順位(Priority)を決める必要があります。
ここでは順位の算出方法を決める設定です。
優先順位を決めるメリットは、自分が重要と考える記事タイプ(まとめ記事or個別記事)をクローラに伝えられること。
設定項目⑥で個別に設定できるため、ここでは「Do not use automatic priority calculation(優先順位を自動的に計算しない)」を選択します。
設定項目③Sitemapコンテンツ
デフォルトではいくつかチェックが入っていますが、必要に応じてチェックを外す・つけるでOK。
問い合わせ・プロフィールなど、クローラーに巡回してもらう必要性のないページはチェックを外しても構いません。
ただし、投稿記事は必ずチェックを入れてください。
リライトしても検索エンジンに通知が行かない設定では本末転倒です。
設定項目④Excluded Items
XMLサイトマップに含めないカテゴリー・個別記事を選べます。
個別記事にはIDがあるので、2記事以上除外したい場合はカンマ区切りで数字を入力すればOK。
記事のIDは、「投稿一覧」から確認できます。
設定項目⑤Change Frequencies
それぞれのページについて、XMLサイトマップの更新頻度を決めます。
更新頻度が高ければ、クローラーに対し循環を促すきっかけになるでしょう。
ただし、あくまでも促す程度。
設定した更新頻度に合わせてクローラーがページ内を循環してくれるわけではないのでご注意を。
設定項目⑥優先順位の設定(priority)
設定項目②で紹介した、XMLページに掲載するページの優先順位のこと。
0.0~1.0の間で設定でき、1.0が最重要となります。
デフォルト値が既に設定されているので、必要があれば変更してください。
上記設定がすべて完了したら、「設定を更新」を選択して完了です。
Googleサーチコンソールに追加する
最後はクローラーにXMLサイトマップが認識されるよう促す必要があります。
そのために、Googleサーチコンソールを使いましょう。
Googleアカウントを持っていない方は作成の後、まずはログイン。
すると、下のような画面が出てきます。
URLプレフィックスで登録するため、そちらにブログのアドレスを入力し、「続行」をクリック。
すると確認完了画面が出てくるので、「プロパティに移動」をクリック。
これで、Googeサーチコンソールに入れます。
WordPressのXML-Sitemaps設定画面の先頭に、XMLサイトマップのURLがあるので、それをサーチコンソールに反映させましょう。
- WordPressのXML-Sitemaps設定画面より、XMLサイトマップURLをコピー
- Googleサーチコンソールの「サイトマップ」をクリック
- 「新しいサイトマップの追加」の箇所に、①でコピーしたURLを貼り付け
送信後、メッセージが表示されます。
「送信されたサイトマップ」のステータスが「成功しました」となっていればOK。
補足:クローラーにウェブページの巡回を促したい場合
新規記事を追加した・リライトした場合も、クローラーに巡回を促せます。
サーチコンソールの概要ページでクローラーを呼び込みたいページのURLを入力し、「Enterキー」をクリック。
URLを入力してインデックスされているかを確認しましょう。
されていなければ、「REQUEST INDEXING」をクリックすればOK。
これで、クローラに対しブログ内を巡回してもらうための対応が完了しました。
Google XML Sitemapsの注意点
Google XML Sitemapsの機能を最大限活用するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- noindexタグの入った記事を含めていないこと
→Googleサーチコンソール登録時にエラー発生。
- 容量とURL個数が規定値を超えていないか
→Googleサーチコンソールに登録できるXMLサイトマップの上限はURL 5万個、容量50MBまで
- 入力したURLに間違いがないか
→URLを間違えると、正しいデータを反映したXMLサイトマップが出てこない
より詳細については、Googleの検索セントラルよりご覧ください。
また、XML Sitemapsには不具合も多め。
記事を更新してもXMLサイトマップに反映されないなどのトラブルも起きています。
主にWordPressをアップグレードすることで頻発。
ダウングレードすると解決することが多く、専用のプラグインもあるので併せて掲載しますね。
Google XML Sitemapsの代替プラグイン
ここまで見てきましたが、Google XML Sitemapsには代替となるプラグインがあります。
Google XML Sitemapsは2022年4月にセキュリティの脆弱性が発覚したため、5月下旬までは公開停止となっていました。
以降は再公開されていますが、セキュリティに不安を感じる方はXML Sitemap & Google Newsを代わりに使うのがおススメ。
設定方法に違いはあるものの、機能は同じです。
まとめ
この記事のまとめ
- Google XML Sitemapsは、更新頻度・投稿の優先順位を設定でき、Googleへ通知してくれる便利なプラグイン。
- 検索エンジンに自身のウェブページを反映させるには、クローラーがページ内を巡回する必要あり。
- ウェブページにはXMLサイトマップがあり、クローラーはそれを参照し情報を収集。
- Google XML Sitemapsで作成したXMLサイトマップはGoogleサーチコンソールに送信の必要あり。
- Google XML Sitemapsの代替プラグインにはXML Sitemap & Google Newsがおススメ。
Google XML Sitemapsは、自身のブログ記事を正確にGoogleへ伝え、検索エンジンに反映できます。
投稿の優先順位などを行えば、Googleサーチコンソールに送信するだけで完了。
ですが、WordPressのアップグレードに伴う不具合が多く、22年4月ころに見つかったセキュリティの脆弱性など問題も抱えています。